現代社会と子どものゆくえそのIII : 1. 政治的権威の研究

概要

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近年, 政治に関心をもたない青少年が, 増加しているといわれる。こうした「政治離れ」は, 脱政治化現象と呼ばれ, 大きな社会問題にまでなっている。これまで, それは, 彼らの価値観の変化や政党の政策などに対する態度から説明されがちであった。したがって, そこでは, 青少年が政治をどのように理解していくのか, さらには, 理解のキーとなる契機はなになのか, という視点からの説明が欠けていた。そこで, 筆者は, こうした状況から青少年の政治的態度は, 政治的権威の理解のし方によって異なるだろう, という予想のもとに「子どもの発達によって政治的権威はどのような意味をもつか」を明らかにしたいのが, 本調査の目的である。
日本教育社会学会の論文
1975-10-06