情報社会観を巡る対立について
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概要
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現在, 情報社会のあり方を巡って二つの考え方が対立している。一つは情報資本主義的な情報社会観であり, もう一つは情報社会主義的な情報社会観である。この情報社会観の違いの根本には, 情報の複製に要する労力, 物質, エネルギーの減少という事態に対する対処方法の違いがある。言い換えれば, この情報社会観の対立の根本原因は, 情報の複製可能性にある。そして, 情報の禎製可能性を法制度的にどのように扱うかが, 将来の情報社会の姿に大きな影響を与える。どちらの情報社会に向かうにせよ, その情報社会は多くの問題点を抱えることになるであろう。
- 情報文化学会の論文
- 2000-11-18