リハビリテーションと精神医学(2004年 第41回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 東京)
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概要
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大会長江藤教授の御註文は障害の受容について話すことだった. 障害の受容といえば明らかに心理的な問題であって, 私は精神科医としてこの点について精神医学的な観点からなにがしかお話しすることができたであろう. しかし私はここでもっぱら精神医学的諸説を開陳することがそれほど皆さまのお役に立つとは思わなかった. それよりもリハビリテーションについて, 精神科医である私がどのように考えるかをお話しすることの方が皆さまの参考になるのではないかと考え, それで「リハビリテーションと精神医学」という題にした次第である. さて一口に精神医学といってもいろいろある. 殊に近年は精神医学のmedicalizationといってこれを身体医学に準ずるもの, 本質はそれと変らないとする考え方が有力である. これは特にアメリカにおいてであるがこの半世紀の間, 精神医学における精神分析の影響があまりにも大きかったために, その反動が起きた結果であると見ることが可能であろう.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2004-10-18
著者
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