脳卒中患者の心理社会的適応に関する研究 : PAIS-SRによる脳損傷の左右差の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Psychosocial Adjustment to Illness Scale-Self Report(PAIS-SR)は,諸疾患に対する心理社会的適応性評価のためにDerogatisらにより開発された自己評価式評価法である.著者はPAIS-SR日本語版を作成し,脳卒中患者を対象に信頼性・妥当性を検証した上で,左右脳損傷による違いを検討した.その結果,PAIS-SRの心理的苦悩の領域の「自己評価の引き下げ」および夫婦関係の領域の「性的な興味」の2項目で右脳損傷者が有意に低い傾向が認められた.また,発症後の期間による検討では,左脳損傷群に変化が出やすい傾向が認められた.心理社会的適応という観点からは,自己の障害について右脳損傷者は無関心で,左脳損傷者は経時的に改善する傾向が示唆された.(リハ医学1999;36:467-476)
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1999-07-18
著者
関連論文
- 80 部活動中に発生した「ケガ」に関するアンケート調査(骨・関節系理学療法5)
- II. 治療 6. Lung Volume Reduction Surgery - 気腫肺減量手術 -
- 32. リハビリテーション専門病院入院時の脳卒中患者 : 脳卒中(治療-3) : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 2. 客観的知覚機能評価としての上下肢SEP : 脳卒中(電気生理-1) : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 29. FIMのコミュニケーション : 社会的認知項目における具体的項目の検討 : 脳卒中(ADL-2) : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 脳卒中慢性期患者におけるFID-CTの検討 : 脳卒中II : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- リハビリテーション病院における転倒事故の実態について : 病院管理 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- FIM(functional independence measure) : 脳卒中患者における主観的介護度との関係 : 脳卒中(老人) : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 1-P1-31 肥満,変形性膝関節症の併存により度重なる短下肢装具破損と膝関節痛を生じた脳梗塞の一例(脳卒中・装具,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P4-1 日本リハビリテーション心理研究会のあゆみ : 6年間の研究会活動をふりかえって(精神・心理,ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- リハビリテーション科専門医の関与の有無と患者のアウトカム : ADL改善度,ADL改善率および自宅退院率との関連
- 定期的カンファレンスの実施状況とリハビリテーション患者のアウトカム : ADL改善度およびADL改善率との関連
- 23.書字パフォーマンス : Fitts法則の応用(動作解析1)
- 表面電極列を用いた新しい筋線維伝導速度検査の試み : 廃用性筋萎縮に対しての応用 : 廃用性萎縮,他 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 1. 脳卒中片麻痺患者における肩手症候群の一例 (第2回 日本リハビリテーション医学会関東地方会)
- 9. 再燃とOverwork weaknessとの鑑別が困難であった多発神経炎の一例 (第3回 日本リハビリテーション医学会関東地方会)
- 1.筋病変のMRIによる客観的指標(第4報) : 脳血管障害患者の訓練効果(筋肉)
- 4.嚥下障害を有する脳卒中患者の咽頭通過時間の測定 : 第31回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 嚥下
- 99. PAIS (Psychosocial Adjustment to Illness Scale)日本語版作成の試み(第2報)(心理)
- O脚を有する脳卒中片麻痺患者の短下肢装具採型上の問題点 : 装具(脳卒中) : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 脳卒中患者の抑うつ状態に関与する諸要因について(第2報) : 脳卒中 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 25. PAIS(Psychosocial Adjustment to Illness Scale)日本語版作成の試み(第1報) : 高次機能-5 : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- P-72 在宅リハビリテーションの現状と問題点 : 在宅リハビリテーション科開設後2年間の経過報告
- 122.当院における在宅リハビリテーション支援事業
- II-F-31 障害受容評価票(Acceptance of Disability Evaluation Form)作成のこころみ : 第1報 : 設問の設定と慢性期脊損者での予備的検討
- 41. 脳損傷慢性期患者におけるFID-CTの検討(第2報) : 脳損傷 : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 10.筋萎縮性側索硬化症患者における横隔神経伝導検査と針筋電図の応用(第84回関東地方リハビリテーション医学懇話会)
- 2.Walkabout と FES を用いた対麻痺歩行の分析(第82回関東地方リハビリテーション医学懇話会)
- 11.脳腫瘍摘出術後患者の注意記銘障害のリハビリアプローチ(第85回 関東地方リハビリテーション医学懇話会)
- III-N-204 人工呼吸器装着中のALS患者に対するスピーキングバルブの使用経験
- II-D1-3 脳卒中患者の抑うつに関するSDSの3要素を用いた左右差の検討
- 脳卒中患者の心理社会的適応に関する研究 : PAIS-SRによる脳損傷の左右差の検討
- III-J-12 脳卒中患者の心理社会的適応 : PAIS-SRによる損傷脳の左右差の検討
- 3.片麻痺患者の姿勢と体幹筋(脳卒中-画像診断I)
- 6.脳卒中片麻痺患者における骨代謝マーカーの動態 : 罹患期間および患側上肢機能との関連(脳卒中-骨代謝)
- 2. 伏在神経の神経全伝導速度について : 測定法の改良と標準値の検討 : 電気生理-1 : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 2.Electroglottographyによる嚥下障害の評価 : 健常者と嚥下障害患者の波型の違い(嚥下・構音1)
- 24.リハビリテーション医学領域の論文に用いられている統計について(基礎)
- 4.FES(Functional Electrical Stimulation)に関する基礎的実験 : 刺激周波数による筋疲労の違い(機能的電気刺激1)
- 9.筋疲労時の運動単位発火に関する一考察 : 表面電極列による検討(筋疲労)