寝たきり状態の患者における心電図変化と微量元素に関する検討
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概要
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特例許可老人病棟に入院中の寝たきり患者24例を対象として心電図QT dispersion:QTd, JT dispersion:JTdおよびheart rate-corrected QT interval:QTcを測定し, 血中銅, 亜鉛, 総蛋白, アルブミン濃度との関連を検討した. 血清銅低値を呈する寝たきり患者では血清銅正常の患者に比較してQTd, JTdおよびQTcの有意な延長を認めた. また, QTd, JTdおよびQTcは血清銅値に有意な負の相関を示した. 血中亜鉛, 総蛋白, アルブミンにおいては血中濃度とQTd, JTdおよびQTcの間に相関を認めなかった. 銅の欠乏では心臓突然死の可能性があり注意が必要と考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1998-10-18