手背屈動作反応時間に対する同時足背屈動作の影響 : -大脳半球機能の左右差に関して-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
左右大脳半球損傷患者の回復過程の違いには左右半球機能分化が少なからず関与していると仮定し, 手足背屈動作の反応時間(RT)を正常者群, 左・右半球損傷者群 (LHL 群, RHL 群) で検討した. 手単独動作のRTは正常者群と半球損傷者群の間には有意差はなかった. 手単独動作と同側手足同時動作のRTの差(Δ)から同時処理能力を検討すると, 正常者群では右手 Δ>左手Δ, LHL群では右手Δ<左手Δ, RHL群では右手Δ≒左手Δであった. これらの結果から, 半球損傷により, 正常状態でみられる情報処理容量・処理様式からみた左・右半球固有機能の欠損が生ずるのではなく, 全体として新しいパターン, つまり機能の再形成が起こると考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1984-03-18
著者
関連論文
- 59.義足装着者の立位バランス(第3報)(義肢・装具)
- 122.義足装着者の立位バランス(第2報) : 床反力, シネマトグラフ, 筋電図による分析(歩行板)
- 106.義足装着者の立位バランス : 床反力と筋活動の分析(義肢・切断)(第17回日本リハビリテーション医学会総会)
- PS83.手・足同時動作の効率 : 正常者と左・右半球損傷患者の比較(基礎医学)(第19回日本リハビリテーション医学会総会)
- 手背屈動作反応時間に対する同時足背屈動作の影響 : -大脳半球機能の左右差に関して-