自動介助運動の神経生理学的機序とその意義
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概要
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肘他動運動中に肘屈曲反応動作を行なわせ, その際の上腕二頭筋筋電図を記録・分析し, 他動運動の筋活動への影響を検討した. 静止時に比較して他動運動時には筋活動開始後60-70msec までの筋電活動が低下した. 対側肘の他動運動は筋電活動に影響を与えなかった. 他動屈曲運動時に比較して他動伸展運動時には筋電活動が増加し, この現象は他動運動の速度がはやいほど, また筋活動開始後40msec 以後で著しかった. 他動運動中の筋電初期活動の低下は, 運動感覚情報による運動プログラムの変容にもとづくと推定され, 他動運動の方向性による筋電活動の差は, 脊髄反射弓の関与が考えられた.
- 1984-03-18