パーキンソン病における肩手症候群の臨床的検討
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概要
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パーキンソン病(Pa病)患者31例における, 不全型を含めたS-H合併の頻度は6例で約20%(S-Hの臨床経過;第1期5例, 第2期1例)であり, Pa病の重症(Yahr3,4度), 長期例や自律神経症状随伴例に認められた. S-Hは, 固縮, 振戦の優位側に出現したが, このうち2例に同側下肢にもS-H様症状がみられた. S-Hの改善は薬物治療によるPa病症状の改善と平行していたが, 理学療法併用により, 明らかな改善がみられたのは早期S-Hの第1期例であった. これらの点から, S-HとPa病症状との関連性が強く示唆され, Pa病の自律神経症状の部分症である可能性も考慮された. 治療上, 薬物療法だけでなく, 早期理学療法の必要性が指摘された.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1989-09-18
著者
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