多発性硬化症に対する障害度分類法と予後推定について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多発性硬化症患者31例を障害病巣の組み合わせにより脊髄型, 視束・脊髄型, 脳幹-小脳・脊髄型, 視束・脳幹-小脳・脊髄型の4型に分類し, それぞれの臨床経過について障害の改善度をMcAlpineらとKurtzkeの方法により評価し, さらに錐体路, 脳幹, 小脳, 知覚, 膀胱直腸, 視覚の個々の機能に対してもKurtzkeの方法により改善度を評価した. 全体の改善度はMcAlpine法によると2.55±1.43→1.74±0.95,Kurtzke法によると, Δ3.22±2.32であった. 型別ではMcAlpine法によると脳幹-小脳・脊髄型が, Kurtzke法によると視束・脳幹-小脳・脊髄型が最も良かった. 機能別では脳幹機能が最も良かった. 予後の推定には型別, 機能別に分類することが有用であると考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1984-07-18
著者
関連論文
- 多発性硬化症に対する障害度分類法と予後推定について
- 12.重症筋無力症, 多発筋炎, 多発性硬化症の機能評価の定量化の試み(神経, 筋疾患)(第21回日本リハビリテーション医学会総会)
- 11. 多発性硬化症に対するリハビリテーションの研究(第1報)(その他の神経・筋疾患)(第20回日本リハビリテーション医学会総会)
- 高齢脳卒中患者の機能予後と阻害因子 : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 脳卒中(予後予測)
- パーキンソン病の運動制御機構の検討 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : パーキンソン病
- 1.パーキンソン病の臨床評価の検討(脳卒中)(第25回日本リハビリテーション医学会総会)
- 脳卒中患者のADLに関する年齢因子の検討 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : ADLなど
- 脳卒中患者のADLに関する運動障害因子の検討 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : ADLなど
- 9.重症筋無力症における呼吸機能訓練に関する研究(神経・筋疾患)
- 12.多発性筋炎のリハビリテーションに関する研究(第1報)(その他の運動器疾患)
- 脳卒中の機能予後と脳波(第2報) : 脳波とADLの解離について : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 脳卒中(予後予測)
- 片麻痺患者における安静立位時の足位 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : 脳卒中
- 9. 片麻痺患者の立位平衡機能 : 第4報 : 麻痺側との関係 : 脳卒中(歩行-1) : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 下垂足症例の検討 : 神経筋疾患,他 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 主成分分析よりみた下肢機能障害者の立位機能変化 : 脳卒中(歩行分析) : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- AVM症例の予後について : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 脳卒中
- 片麻痺患者の立位平衡機能 : 第3報 : 転倒時の分析 : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 動作分析
- 運動障害を持つ精神障害者のリハビリテーションに関する諸問題の考察 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : 精神心理
- 21. サリドマイド児の30年後の問題点 : 脳性麻痺-4 : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- 頭部外傷患者におけるMRIの有用性(第2報) : 記憶・情動障害の病巣局在とその障害の予後について : 脳損傷,その他 : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会
- 救命センターとリハ科との関連(第3報) : 頭部外傷患者におけるMRIの有用性 : 第28回日本リハビリテーション医学会学術集会 : 脳損傷
- 脳卒中の機能予後と脳波 : 第1報 : 第27回日本リハビリテーション医学会総会 : 脳波など
- 高齢者の全身痙攣発作 : 原因と予後 : 脳卒中(失禁・排尿障害・他) : 第29回日本リハビリテーション医学会学術集会