情報ネットワーク社会における組織と個人の関係に関する一考察 : 信頼とコミットメントを醸成する情報ネットワークの可能性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昨今の急速な情報ネットワークの進展は、かつてない変化を企業組織と個人にもたらしている。1996年にニッセイ基礎研究所で実施した調査、および1997年に株式会社NTTデータシステム科学研究所が実施した調査によって、情報ハンドリングカ(情報を取り扱う能力)が高いワーカーが、組織コミットメントや職務満足感、内発的動機を高めているということがわかった。情報システムよる情報の伝達や仕事のプロセス管理の明確化は、個人の自律性や専門性の尊重を促し、個人の能力発揮の開かれた機会提供を行うことによって、企業組織と個人が価値共有や信頼構築を実現していく可能性が推察される。さらにこの情報ハンドリングカの向上によって、個人の資源を企業組織や社会へ還元させていくという関係性を統合させる可能性が高まることが示唆された。
- 日本社会情報学会の論文
- 1999-09-30
著者
関連論文
- ワイヤレスで変わるユーザー「ラークスタイル」
- 情報ハンドリング力(情報活用能力)と企業組織の個人に関する一考察 : 情報ネットワーク時代の企業組織、労働市場への示唆
- 専門人材を育む企業のマネジメントシステム : 雇用流動化時代の組織と個人の統合 (日本経済再生へのシナリオと競争型社会の功罪)
- IT国家をリードする北欧(3)ダイナミックな活力を生み出す産学協働
- IT国家をリードする北欧(2)情報ネットワーク基盤構築と教育の情報化
- IT国家をリードする北欧(1)行政のIT革命
- 北欧におけるIT事情(3)北欧における産学の連携
- 北欧におけるIT事情(2)北欧における情報社会の特質とIT教育
- 北欧におけるIT事情(1)IT国家北欧の理念と概況--どのような社会をつくり、ITをどのように使うか
- 情報ネットワーク社会における組織と個人の関係に関する一考察 : 信頼とコミットメントを醸成する情報ネットワークの可能性
- テレワークを通して都市デザインを考える -環境・組織・個人のインタラクション
- これからの多変量解析--事例からの展望(3)都市生活者のエコライフに関する調査の解析--環境保全行動を規定する要因を探る