Effects of Choto-san on microcirculation of the bulbar conjunctiva, hemorheological factors and vascular function in patients with asymptomatic cerebral infarction and spontaneously hypertensive rats
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概要
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脳血管障害患者を対象とする臨床研究とSHR-SPを用いる基礎研究を行い,微小循環血液や血液流動性を左右する血液粘度,血球変形能など血液レオロジー囚子及び血管内皮機能について釣藤散の影響を検討した。無症候性脳梗塞患者の4週間服薬では,赤血球集合能の指標DEA,血管内径,血流速度,血流量が有意に改善した。血液粘度は改善しなかったが,赤血球及びび白血球変形能は有意に改善した。 SHR-SP雄16匹を用いた8週間釣藤散投与では,収縮期血圧と平均血圧は有意に低かった。血液粘度に変化はなかったが,赤血球変形能は釣藤散群が有意に改善した。また,釣藤散群では10^5M Ach(投与による内皮依存性弛緩作用が有意に強く認められた。血中NO^2_-/NO^3_-では両群間に有意差がなかった。血漿過酸化脂質は鈎藤散財が有意に低下していた。釣藤散は微小循環の血液や血液レオロジー囚子を改善することで,悩血管障害の脳血流障害を改善したものと考えられた。また,釣藤散の降圧作用や血管内皮保護作用などの関与で,SHR-SPの脳卒中発症を抑制した。本研究から,釣藤散が脳血管障害に対して多面的な作用を介して臨床効果を発現している可能性が考えられた。
- 2003-02-20
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