都市経営のための情報システム : マッピングシステムの活用
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概要
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公共団体の情報化は、地域社会全体の経営という見地から、直接住民サービスに結びつく情報処理システムの形成が求められ、「地域情報化施策」が大きな課題になっている。公共団体の情報化は、きめ細かな住民サービスの提供および住民と公共団体のコミュニケーションの手段と位置付け、住民や職員が容易に理解・評価できるような、的確な情報に加工・整理することが不可欠である。地図は古来よりコミュニケーションの手段として、日常生活のみならず行政・企業等で多種多様に利用している。地図情報を基本としたマッピングシステムは、公共団体の情報処理システムとして適しており、様々な情報との組み合わせ利用や統計処理・シミュレーションなどを活用することにより、現況・過去・将来の姿を情報化し、適切できめ細かな意思決定の支援に活用できるなど、創造的・計画的な業務遂行の有望なシステムとして注目されている。本研究では、公共団体の情報化施策の視点とマッピングシステムの役割を明らかにし、その方針に基づいて実施した水道事業におけるマッピングシステムの必要機能・データベース等を提示し、導入効果や今後の活用の所見および今後の展望と課題について考察した。
- 1993-08-20