要介護状態にある独居高齢者の生活実態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、今後増加が予想される要介護状態にある独居高齢者の生活実態と独居生活に対する本人の認識を調査し、適切な居宅介護支援につなげることである。対象は、介護保険制度による要支援・要介護1〜5の認定を受け、独居を継続している65歳以上の高齢者73名である。平均年齢は79.18±6.59歳、78%が女性であった。軽度な要介護2までで97.9%を占めた。訪問介護サービスを多く受けており、同時に人的サポートも持っていた。独居を自ら選んでいる高齢者は75.3%であったが、46.6%の人は一人でいるのは寂しいと感じていた。IADLは一般高齢者に比べると低く、サービスを受けていても困っている項目は多かった。要介護状態にある独居高齢者のLSIKは3.51点で、一般高齢者に比べて低かった。要介護状態にある独居高齢者自ら選んだ独居生活を継続し、QOLの向上が図られるための適切な居宅介護支援の必要性が示唆された。