ルイス・キャロルの講話『頭脳を養う』
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概要
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1884年のFeeding the Mind は、比喩と話の運びに注目したいルイス・キャロルの読書論である。この講話がどこで書かれたかについて考察する。Duncan Black (1996年)とSelwyn Goodacre (1984年)はキャロルがオールフリタンを訪問する前と見なしているのだが、訪問中に書いたのであろうと推測する。 グッデーカー(1984年)に入っている写真版からキャロルの講話を訳出し、内容に関する詳しい注を付けた。また、キャロルの日記とグッデーカーの冊子に基づいてオールフリタン訪問に至る経緯、およびイーディス・デンマン、ウィリアム・ドゥレイパーのこと、彼らを訪ねた1884年の選挙制度改革にキャロルが深い関心を持っていたこと、などに基づいて、ルイス・キャロルとドゥレイパーとの間にはこれまで注目されていない好感・共感が存在したことを考察する。
- 文教大学の論文
- 2005-09-01