ヤムにおけるカルス形成と植物体再分化
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概要
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ヤム3種について,培養におけるカルス形成と植物体再生に関する品種・器官間の差異を検討した.使用した品種は,Dioscorea esculenta BURK.D.rotunda POIR.およびD.alata L.である.また,供試した器官は,数個の葉原基を有する腋芽および節である.カルス誘導および植物体再生のいずれの場合もMS培地を基本培地として使用した.腋芽を用いた場合,D.esculenta(acc.LE 030)は2.0mg/l NAAおよび0.0および0.5mg/l BAを含有するMS培地においてカルスを形成し,引き続いてカルスからgreen spot(45〜75%)および幼芽(20〜30%)と幼根(20〜90%)が形成された.同様に,1.0mg/l BAおよび2.Omg/l NAAの添加培地において,D.alata L.(栽培種Farm Lisbon)でもカルスを形成し,引き続いて比較的高い率でgreen spotおよび幼芽(50%)と幼根(60%)が形成された.他方,D.rotundataは(acc.HR 018,020),1.O〜2.omg/l NAAを添加した培地で腋芽由来カルスからgreen spotおよび幼根(15〜85%)が分化したが,幼芽は分化しなかった(Table 1).
- 日本育種学会の論文
- 1991-12-01
著者
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Rosario A.g.
University Of The Philippines At Los Banos
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BELAMINO Marilyn
University of the Philippines at Los Banos
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Belarmino Marilyn
University of the Philippines at Los Banos
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Rosario A.G.del
University of the Philippines at Los Banos