富山県内図書館蔵書総合目録事業に関する考察
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概要
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富山県内図書館蔵書総合目録は,一般和図書を収録対象に含む都道府県域総合目録としてもっとも長い歴史を持つ。富山県内図書館蔵書総合目録事業の成功要因として考えられるのは,以下の5点である。(1)富山県図書館協会や富山県立図書館が発展段階に応じた政策を実施したこと,特に相互貸借の円滑化に向け,事業開始期に,相互貸借規程の制定と資料搬送網の充実を図ったこと。(2)以上の政策がもたらした全県的な協力意識の高まり。(3)事業開始期に,目録の形態として,冊子形態でなく,データ累積に適したカード形態を採用したこと。(4)事業範囲の適切な絞り込みを行ったこと。(5)データ提供館の負担を抑える工夫をしたこと。今後の課題として,以下の2点が考えられる。(1)環境変化や技術革新に対応したコンピュータ処理方式の改善,および参加環境の形成。(2)相互貸借規程や関連諸制度を実態に合ったものに改定すること,および異館種連携のための資料搬送網整備。
- 日本図書館情報学会の論文
- 2004-12-24
著者
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