学術情報システムのもとでの大学図書館サービスの展開
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概要
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本研究の目的は,学術情報システムのもとでの大学図書館サービスがどのように展開してきたかを,図書館統計を用いて明らかにすることである。1980年から2002年までの大学図書館実態調査を用い,大学図書館サービスの実態を示すであろう11のデータ項目を選定し,本研究の指標とした。指標を資源とサービスという機能面および提供と検索という目的面で4つに区分し,指標の変動を分析したところ,大学図書館サービスの展開段階が5期に分けられることがわかった。すなわち,I期(1980-1983)は大学図書館サービスの制度整備と環境整備,II期(1984-1988)は学術情報システムの実用段階への移行,III期(1989-1993)は学術情報システムの完成と有効性の実証,IV期(1994-1998)は大学図書館でOPAC以外の電子資料の提供開始,V期(1999-)は大学図書館が提供する電子資料の拡大の時期であった。
- 日本図書館情報学会の論文
- 2004-05-15