イネの高稔性日印交雑組合せ後代にみられた遺伝変異と河姆渡遺跡から出土した7,000年前の籾の変異との比較
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概要
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イネ(Oryza sativa L.)は栽培作物の中でも遺伝変異の最も豊かな作物種の1つであり,栽培化されてから少なくとも7,O00年以上になると見なされている(漉1979).人の移住にともなって,原始栽培型のイネは各地の風土に適応した栽培品種群となり,2つの大きな品種群(榎と杣,日本型とインド型)へと分化し,それらの中間型品種群もある(Morishima1984,Oka1988).これらの中間型品種群には日本型あるいはインド型との交雑F1で半不稔性を示さない品種があり,日本型とインド型品種群とに分かれて存在する有用遺伝子を集結する手段として利用されてきた(IkehashiandAraki1986).
- 日本育種学会の論文
- 1995-09-01