ジャガイモにおけるスクロース合成酵素遺伝子の導入によるデンプン含量の制御
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概要
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パタチンプロモーターに, スクロース合成酵素遺伝子の翻訳領域をセンスあるいはアンチセンス方向につないだキメラ遺伝子を, ジャガイモに導入した.形質転換ジャガイモmicrotuberのスクロース合成酵素活性とデンプン含量は, センス遺伝子を導入したS8, 22および30の各形質転換体で対照個体に比べて高く, アンチセンス遺伝子を導入したAS3と10では低かった.スクロース合成酵素のmRNAレベルも同様に, これらのセンス遺伝子導入個体では高く, アンチセンス遺伝子導入個体で低かった.デンプン合成系のキー酵素の一つであるADPグルコースピロホスホリラーゼのmRNAレベルと酵素活性をS8とAS3で調べたところ, S8で高くAS3で低かったが, その違いは小さかった.
- 2000-05-15