冬型気圧配置時に富山県内に形成される強い降雪や悪視程を伴うシア・ラインの立体構造
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概要
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冬型気圧配置時に富山県内に形成される南西風と南風とのシア・ラインは, 平野部に局地的な大雪や悪視程をもたらす.シア・ラインの立体構造を解明するため, 航空機および高層, ドップラーレーダー観測資料を用いて調査を行った.シア・ラインの高さは300〜400mでその上は一般場の風となっていた.シア・ライン北側の南西風は一般場の風が地形により変形した結果であり, シア・ライン南側の南風は, 富山県南部山間部からの冷気塊の流出が主原因と考えられた.シア・ライン近傍の観測結果から, シア・ラインは上空では南に傾き, 冷気塊である南風の上に相対的に暖かい南西風が重なった構造をしていることが見出せた.
- 2000-04-30
著者
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