京都府の冬型降水分布に関する統計的解析
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概要
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冬型気圧配置時の京都府の降水分布について, 1988〜94年の66事例から統計解析を行った. はじめに, レーダーエコーデータを用いた主成分分析を行い, エコー分布を沿岸型・平均型・内陸型の3つに分類した. 分類した沿岸型・内陸型の総観的な気象状況について解析したところ, 風向や対流混合層の厚さ, トラフ・寒気の位置に差があることが分った. 次にエコーの移動速度を求め, その移動速度から得たエコーの成長・減衰率について, 地形要素を用いた重回帰分析を行った. 沿岸型では地形要素との相関は小さかったが, 内陸型では相関は大きく, 地形性上昇による降水雲の増強が内陸型での降水に大きく寄与していた.
- 1999-03-31
著者
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水越 祐一
京都大学理学研究科地球物理学教室:(現)財団法人日本気象協会関西本部
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里村 雄彦
京都大学理学研究科地球物理学教室
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水越 祐一
京都大学理学研究科
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里村 雄彦
京都大学理学研究科地球惑星科学専攻
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