局地不連続線に伴い東京に発生した蜃気楼
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概要
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1993年12月1日,寒冷前線通過前の暖域内において,関東平野の内陸部に背の低い接地冷気層が形成され,この接地冷気層と一般場の南西風との境界に局地不連続線が発生した.局地不連続線付近では,気温の傾度が大きくなったことから密度の相違により光が屈折されて,ビルや煙突が浮上拡大されるといった蜃気楼が発生した.蜃気楼は13時半ごろ,高さ240mの都庁展望室から北西方向約10kmの練馬区付近に現れ,1時間30分くらい見られた.蜃気楼が見られた時間帯は,局地不連続線の移動速度が他の時間帯に比べて遅かった.また,建物など障害物の多い東京でも高層建築物から蜃気楼が見られるということなどが分かった.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1995-08-31
著者
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