大型台風にともなった気象官署の突風率の長期変化
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概要
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過去40年間に日本に来襲した主要な大型台風時の気象データを用いて,全国気象官署における突風率(=最大瞬間風速/最大風速)の長期変化を調べた.その結果,突風率はここ40年間で1.4前後から2.0前後の値へと大きく増加していることがわかった.風速の測定方法はこの40年間で大きく変化しており,それが突風率の見かけ上の増加を引き起こしていたことが明らかになった.またその一方で,都市化にともなう地表面粗度z_0の増加も突風率増加の原因の1つになっている可能性が理論と解析の両面から示唆された.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1993-02-28
著者
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