水稲品種の感温性に関する研究 : I.出穂促進の適温域および適温の下限について
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概要
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水稲品種の出穂促進の適温および適温の下眼を明らかにする目的で,ファイトトロンを用いていろいろの品種の苗を種々の温度で一定期間処理して品種ごとに処理区間の出稿養を調べた。その結果次のようなことが明らかにたった。30.0〜18℃の範囲では処理区間の出稿養はいずれの品種でも小さく,この範囲の温度は出穂促進の適温と考えられた。適温と17.5℃以下の温度の問では出種差は苗の生育ステージで異なり生育の初期では小さかったが,幼穂形成期頃では大きかった。このことから適温の下限はいずれの品種でも18.6〜17.5℃にあると考えられた。17.5℃以下でもまた処理区間の出種差はいずれの品種でも小さく,17.5℃以下は適温外の温度と考えられた。
- 日本育種学会の論文
- 1977-06-01