水稻白葉枯病耐病性の品種問差異について
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概要
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(1)水稲白葉枯病に対する品種の耐病性を検定するため1950年より3ヶ年に亙り総数142品種につき常発地に於て試験を実施した。(2)各品種共2ケ年継続試験し,止葉を含む上位3葉の罹病度を調査平均して耐病性の強弱を検講した。供試全品種が発病し完全な耐病性品種は認めなかった。(3)初期の発病は品種問に差異が少く生育の進むにつれて差を生じ後期には明瞭な品種間差異を認めた。(4)本白葉枯病検定試験の如き場合はその耐病性を検討するに当り罹病度の対標準比率を以てするより各品種の罹病度を直接比較することが適当と考えられる。(5)試験の結果耐病性の強い8品種,梢強い12品種,梢弱い11品種及び極弱い7品種を類別し得た。(6)苗代冠水を打つたがその効果は少く秋期台風の有無が発病程度を左右するもののようである。(7)多数品種を供試したが耐病性品種は少く優良な耐病性品種の育成が重要視される。
- 日本育種学会の論文
- 1953-12-30
著者
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