カメリア属の雑種および帰属不明種における葉肉カフェイン,ブラバノール,アミノ酸含量
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概要
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カメリア属の雑種および帰属不明とされる種の第一次伸育葉中のカフェイン,フラバノール,アミノ酸含量を調査し,主成分分析を行った.チヤを片親とし,サザンカまたはツバキを片親とする雑種8系統は全てカフェイン,エピカテキンガレート,エピカロカテキンガレートおよびテアニンを含有した.これらの成分はサザンカおよびツバキから検出されたいので,チャ節に属する種と他種との交雑の指標となる. フラバノール分析の結果,ハルサザンカとカンツバキはエピカテキン含量が高く,サザンカとその雑種に特有な成分を検出した。したがって,両種はサザンカとカメリア節に属する種との雑種と考えられた.オキナワサザンカとタイワンサザンカは上記の4ピークが認められず,後者はフラバノール組成からオレイフェラとの密接な関係が示された.数寄屋以外のワビスケのフラバノールのクロマトグラムはカメリア節植物のものに近かった. さらにワピスケはカフェイン,エビカロカテキンガレート,テアニンが検出されず,チャとの関連は薄いと思われた.
- 1985-03-01
著者
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