朝鮮産莞草(ワングル)の特性と作物学的分類に関する研究 : 第4報朝鮮産莞草 Cyperus Iwasakii M. とC. glomeratus L.との特性 : 種子の形態学的研究

概要

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1)朝鮮産莞草の種子の形,角および重さについて調査を行った。2)種子の形は種々程度を異にする楕円形を呈する。これをいわゆる種子型[(種子長/種子幅)×100]で示すと,0.IとC.g間の相異は勿論,品種間の相異も明確となる。3)種子の色において,C.I.に属する大多数の品種の種子色は褐色系統であるが,黄色を呈する種子が極少数発見された。C.g.に属する品種の種子は,特有の鼠色を呈し,C.I.と直ぐ区別できる。4)精選種子1ι重は粒状態においてC.I.は502g(481〜575)。C.I.は359g(326〜372)。密状態において前者は644g(578〜677),後者は519g(477〜554)で,いづれもC.I.がC.g.より重い。5)莞草の種子の1g粒数は,C.I.23,673粒(19,630〜26,067),C.g.24,366粒(22,848〜26,216)、でC.I.がC.g.よりやや大きい。しかし,いづれにしても両種ともタバコの種子よりは小さい。
日本育種学会の論文
1964-12-25