相互転座法による稲遺伝子の分析(予報)
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概要
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白殻(108)および吉神(521)の2品種の稲にX線処理を行い,28の転座ホモ系統を育成した。それらの一部をモチ遺伝子glおよび矮先着色遺伝子C,Spについて異なる品種と交配して,転座とこれらの遺伝子との連鎖関係をF_2の分離と稔性との関係から調査した。その結果モチ遺伝子が転座染色体に含まれると思われるものが,白殻の転座ホモ系9統見出された。それらの転座点とモチ遺伝子との組換率は25%〜38%と推定された。しかし〓先着色遺伝子と転座との関係は見出されなかつた。また出穂期および草丈と転座との関係を調査したところ,出穂期を支配する遺伝子の一部が転座染色体に含まれると思われるものが白殻の9系統中に1系統,また草丈を支配する遺伝子が転座染色体に含まれると思われるものが白般に1系統,吉神に1系統見出された。
- 日本育種学会の論文
- 1960-03-20
著者
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