熱帯における海洋・大気結合の10年・数10年変動モード
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
NCEP/NCARの再解析プロジェクトによる50年間(1949-98年)にわたる均質な高層データ、海面水温および海面気圧のデータを使用して, 熱帯において卓越する10年と数10年、2つの変動の三次元構造を明らかにした。これらのグローバルな三次元モードによって、これまで地上データのみによって解明されてきた10年・数10年変動をより包括的に示すことができた。鉛直方向には、両モードともおおむね第一傾圧モード構造をもっている。数10年変動に伴うウォーカー循環は、東西方向に波数2の構造を示す。数10年変動に伴うハドレー循環とウォーカー循環の主要な上昇および下降運動の大きさは、年々変動と同程度である。これらの長周期変動に伴うグローバルな大気大循環によって、地域的な気候の年々変動が変調を受けるメカニズムを考察した。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2000-12-25
著者
-
Goswami B.n.
Center For Atmospheric And Oceanic Sciences Indian Institute Of Science
-
Thomas Manu
Center for Atmospheric and Oceanic Sciences, Indian Institute of Science
-
Thomas Manu
Center For Atmospheric And Oceanic Sciences Indian Institute Of Science