赤道波と結合した大規模雲擾乱: Part II 西進慣性重力波
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概要
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静止気象衛星「ひまわり」による3時間毎の赤外黒体輻射温度データを用いた解析により、12月〜2月の赤道域雲活動において1.5-2.5日周期が卓越していることを示し、その特徴を明らかにした。1.5-2.5日周期の雲システムはn=1西進慣性重力波の特徴を持つ。卓越東西波長は30°-40°であり、西進速度は850hPaの平均東西風に相対的に20-30ms^<-1>であった。コンポジット解析およびスペクトル解析の結果からシステムの相当深度として〜20mが見積もられた。また、1.5-2.5日周期変動は、雲活動の全変動量と非常に大きな正の相関を持ち、このモードが赤道域の雲活動に常に偏在していることが示唆された。これに対し、n=1東進慣性重力波は観測されなかった。
- 1994-06-25
著者
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