熱帯の熱源に対する中・高緯度の応答の研究における順圧モデルの効用
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概要
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1983年2月のエルニーニョ現象に関係した熱帯大気の発散のアノマリーに対する、より広い階層の順圧過度方程式モデルの応答が解析される。議論の中心点は、他の研究者による同様のモデルに基づいた結果の解釈に関する、次のようないくつかの問題点である。(1)エルニーニョ現象に対する中・高緯度大気の応答における、発散風による過度移流の重要性、(2)この項を含まないより単純なモデルの見かけ上の成功の理由、(3)PNAパターンの発達に対するインドネシア付近の上層の収束の役割、(4)Geislerらによって報告された、大気大循環モデルの中・高緯度の応答が、赤道太平洋域の積雲対流の東西方向の位置に相対的に敏感でないこと。この論文は順圧モデルの主な欠点を強調する。それは、熱帯の熱源によって引き起こされた亜熱帯域の発散のアノマリーが、中緯度の応答に重要な寄与をするという事実から考えて、順圧モデルでは、熱帯の熱源のアノマリーに関係した発散・収束場を正しく与える必要があるという点である。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1995-08-25
著者
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Grimm A
Brazil International Res. Inst. Climate Prediction (iri) Ny Usa
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Grimm A.M.
Department of Physics, Federal University of Parana
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Silva Dias
Department of Atmospheric Sciences, Institute of Astronomy and Geophysics University of Sao Paulo
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Silva Dias
Department Of Atmospheric Sciences Institute Of Astronomy And Geophysics University Of Sao Paulo
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Dias Pedro
Department Of Atmospheric Sciences Institute Of Astronomy And Geophysics University Of Sao Paulo
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Grimm Alice
Department Of Physics Federal University Of Parana Brazil International Research Institute For Clima
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