実験的フグ中毒マウスの病理学的観察
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概要
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マウスを用い実験的急性フグ中毒を惹起させ,その病理学的検索を行い,次の結果を得た。1. 急性フグ中毒マウスの肉眼所見は胆嚢の膨隆であり,組織学的所見では各臓器の鬱血像である。2. 光学顕微鏡による細胞の形態学的変化は神経細胞に著明で,糸粒体の変性によると思われる空胞形成とニッスル顆粒の消失であった。3. 神経細胞および肝臓細胞の電子顕微鏡像では神経細胞の糸粒体のクリステの消失,空胞化と小胞体の一部空胞化,リボゾーム顆粒の消失がみられ,シナプスの拡大と空胞化がみられたが,肝臓細胞ではほとんど変化がみられず,フグ中毒マウスの細胞病理学的変化は主として神経組織にみられた。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1996-06-05
著者
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