韓国産チャ在来種の形態的特性
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概要
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形態的特性から,韓国産チャ在来種の集団間差を明らかにするとともに,これまでの調査結果と比較して,韓国産チャ在来種と日本在来種との類縁関係を明らかにした.材料は,1993年に韓国南部の6ヶ所の寺及び1ヶ所の農家の茶園から種子で採取し,日本へ導入した.農林水産省野菜・茶業試験場内の圃場へ定植して,植物遺伝資源特性調査マニュアルにしたがって調査を行った.クラスター分析の結果,Hyoi chun myenの農家の集団は,6ヶ所の寺から採取した集団との距離が大きかった.6ヶ所の寺から採取した集団は,成葉が細長く,雌ずいが雄ずいより長いL型が多く,雌ずいにくびれがある系統の頻度が高く,日本在来種とは形態的に異なっていた.農家から採取した集団は,成葉は丸く,雌ずいが雄ずいより短いS型や雌ずいと雄ずいの長さが同じM型が多く,形態的には日本在来種に類似していて,1920年代以降に日本から持ち込まれたチャに由来すると推定された.韓国在来種の中には,斑入りの系統が1系統あったが,こうろの形質を示した系統はなかった.
- 日本育種学会の論文
- 2002-12-01
著者
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