高専における「生活指導体制」の再検討の必要性 : 21世紀の高専が生き残るために

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概要

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各種専門学校が乱立し,進路の多様化をみている現在,かっての6-3-3-4制の中での唯一の複線的制度としての高専の使命は終焉を告げている.第15次中教審答申で中高一貫教育が議論されようとしているさなか,21世紀に向けて,高専が5年制を維持しながら生き残るためには,もはや単一的制度の中に迎合すべきである.すなわち,1学年〜3学年の低学年は,高校の指導形態を,4学年〜5学年の高学年は,大学の指導形態を踏襲すべきである.また,全寮制を維持している高専が20校を切り,全国的に個室化傾向にあるさなか,また,無秩序,無責任,低質化,幼稚化の気質変容をとげている現代の若者の特徴を踏まえた場合,もはや全寮制の堅持は困難な時期に達していると考えられる.全寮制は撤廃し,限りあるえりすぐられた集団での学寮運営が望まれる.さらに,高学年棟は,学外に移転し,自治寮として運営させるべきである.
日本高専学会の論文

著者

鳴海寛
八戸高専

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