ラット唾液腺腫瘍発生に関する免疫組織化学的研究 : とくにDMBA誘発ラット顎下腺腫瘍発生過程におけるBrdU標識率,ケラチンおよびS-100蛋白の局在について
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概要
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A great number of experimental studies on salivary gland carcinogeneses in rodents such as rats and mice have been reported. These studies have shown that developed tumors were almost all squamous cell carcinomas, but that the tumors sometimes contained tissue similar to adenocarcinomas. The pathogenesis of these tumors has not been established. The aim of this study is to examine the pathogenesis of experimental salivary gland tumors by means of immunohistochemistry. In the study, 9,10-dimethyl-1,2-benzanthracene (DMBA) pellets were surgically administered to the submandibular gland of rats, and the change in bromodeoxyuridine (BrdU) labeling index and localization of keratin and S-100 protein in the submandibular gland were evaluated immunohistochemically. The BrdU labeling index of the basal cell layer of the excretory duct and the intercalated duct increased remarkably at the early stage. At the same time, many small ducts were observed in the necrotic tissue surrounding the DMBA pellets. The ducts appeared similar to the intercalated duct both morphologically and immunohistochemically. The basal cells of the excretory duct and the intercalated-duct-like-cells proliferated, and exhibited squamous metaplasia, subsequently they formed the epidermoid cyst. The epithelia of these cysts thickened and showed papillomatous proliferation, then infiltrative proliferation and development to carcinomas. The tumors chiefly consisted of aquamous-cell-carcinomatous tissues, and contained some adenocarcinomatous tissue. This suggests that they were adenoacanthoma. These results allow the conclusion that the origin of the submandibular gland tumor is the basal cells of the excretory duct and the cells of the intercalated duct.
- 北海道医療大学の論文
- 1994-06-30
著者
-
道谷 弘之
北海道医療大学歯学部口腔外科学第1講座
-
道谷 弘之
北海道医療大学歯学部口腔外科学第一講座:北海道医療大学歯学部附属病院緑星の里歯科診療所
-
森岡 直美
北海道医療大学歯学部附属病院緑星の里歯科診療所
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