二三の合成生長物質が大豆の生育などに及ぼす影響に関する研究 : 第 I 報発芽並に生育に及ぼす影響について
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概要
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一般に植物生長素といわれているものを使っての実験結果は数多く報告されているようであるが, 大豆を材料としてしかも収穫の段階まで追跡されたものは余り数多く無いようである。それはその結果がホルモンだけの作用によるものか或はその他の環境要素や肥培管理の結果に依るものか, また, それらの綜合されたものの結果なのかということの判断が仲々つきにくいということに依るものではないかと思われる。とりわけ各々の生長物質の作用性が異なり植物に対し選択的影響を与えることなどのため, 一概に結論づけられないということもあるようである。こうしたことが「多くは悲観的結果を示す」とか, 「種子処理を行なった場合, 発芽生育の進むに従ってその影響が不明となり, 収量の点では殆んど対照区と差がない」という否定的結論や反対に「開花期, 開花率, 着莢数において良好な結果を得た」「適当な時期に適当な処理を行なえば必ず好結果が得られる」というような肯定的結論も出されることになるのではないかと思われる。以上の様な事に鑑みて若干の研究を行なったので以下に之を報告する。
- 日本作物学会の論文
- 1972-03-31
著者
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