サトウキビの出穂に及ぼす暗期阻害の効果
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概要
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1)サトウキビ品種の花芽感応時期を確認するために,夜間電照により日長を阻害したところ,9月下旬ころに花成の阻害を認めた。2)日長感応の開始時期は9月16〜25日頃にあり,品種間で約10日間の差異を認めたが,出穂期の早晩性との間には関連性は認められなかった。3)所与の電照条件に対する花成の阻害は影響の大きい品種から軽微な品種まで品種間差異が認められた。4)花成の抑制や阻害に伴なう各部器官の変化を観察し,展葉数,展葉速度,無芽節ならびに根帯に特徴が表われ,花芽反応の強さを表わす指標となる。5)出穂期の調整には,適日長時問の延長や夜間電照処理により目的を達成できよう。
- 日本作物学会の論文
- 1981-12-10