水稲の短日処理による主稈葉数の減少に伴なう葉耳不全化第1葉の出葉期と節間伸長期並に幼穂形成期との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
短日処理下のこの試験のように自然日長に比し、主稈出葉数が品種により2〜6枚減じ、葉耳不全化第1葉が1〜2葉上位に移動した場合においても、節間伸長期と葉耳不全化第1葉の出葉期とはきわめてよく接近し、自然日長の場合よりも一層よく接近し、両生長のリズムが相伴って連動していることは、両生長間に強い因果関係の存在することを推測させる。これに反して、幼穂形成期と葉耳不全化第I葉の出葉期とは両者がII葉の近くにあるときは相接近するが(例:日本晴、レイホウ)ペルルトンのごとく両者間に15日もの開きがあり、いちじるしく遠ざかるものがあり、両生長間には密銭な関係は存在しないものとみられ、結局三品種とも両指標間には関連ないものと考えられる。
- 日本作物学会の論文
- 1978-12-15
著者
関連論文
- 伸長節間数から葉耳不全化第1葉の算出式について
- 水稲の長日処理による主稈葉数の異動に伴なう葉耳不全化第1葉の出葉期と節間伸長期並びに幼穂形成期との関係
- 水稲の短日処理による主稈葉数の減少に伴なう葉耳不全化第1葉の出葉期と節間伸長期並に幼穂形成期との関係
- 水稲における葉耳の葉位別形態変化と節間伸長開始期並びに幼穂形成期との関係
- 水稲における葉位別にみた葉耳の形態変化と幼稲形成期との関係
- 麦類における各葉位,とくに上位数葉の葉耳の形態
- 稲における上位数葉の葉耳の形態およびそれと出葉転換葉との関係
- 暖地水稲の増収に関する研究 : III.主かん葉数と出葉転換葉位との関係について