茶樹の裂傷型凍害抵抗性の早期検定 : 第2報 凍結処理による抵抗性検定
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概要
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裂傷型凍害の抵抗性を検定するために,-5℃,5時間の凍結処理を3,4回繰り返したところ,自然条件でみられる裂傷と全く同様の裂傷の発生を観察した。この方法による裂傷発生の品種間差異と,現地における抵抗性とはほぼ一致した。また,品種・年度を通じて,裂傷を生じた株は例外なく凍害を受けていることを確かめた。このことから,幹の耐凍性検定によって抵抗性を明らかにすることができ,この方法が直接裂傷を発生させる方法よりも,多数の材料が扱え,検定の変動も少ないことからも有効な検定法と考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1973-04-25