タバコ被覆栽培におけるトンネル材料の検討
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概要
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開孔率0.5%,1.6%,5.2%という3種類の有孔ポリエチレンフィルムをタバコ被覆栽培のトンネル材料に供試してトンネル内の環境条件とタバコの生長とを調査して次の結果を得た。(1)開孔率が2%以上あれば被覆期間後期のC0_2濃度低下を大気中の標準濃度(約300ppm)近くに保持することができる。(2)温度は開孔率の大きくなるにつれて低下するが,外気温よりは約10℃以上も高く,高温障害をある程度防ぐことができると同時に,生育に十分な温度のかさ増し効果も得られる。(8)相対湿度も開孔率が大きくなるにつれて低下し,単位面積重の高い充実した葉を生産できる。(4)温度が普通の透明ポリを使用した場合より低いために馴化処理をしなくとも葉数のつき過ぎをある程度防ぐことができ,また被覆期問も透明ポリを使用した場合ほど考えなくともよい。
- 日本作物学会の論文
- 1970-12-10
著者
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