水稲の褐色籾(仮称)についての2,3の調査
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概要
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(1)昭和40年に発生した褐色籾(仮称)について調査を行なった。(2)発生は,地域・品種によっては一定傾向の差はみられず,出穂期では遅く出穂するほど多くなる傾向がみられた。(3)1穂内においては,2次枝梗に発生が多い傾向がみられた。(4)褐色籾の不登熟歩合は著しく高く,この生成の主要因としては発育停止籾にあることがみられ,このため推定で5〜10%程度の減収とみられた。(5)褐色籾が出芽,および初期生育におよぼす影響について検討した結果,出芽,初期生育とも褐色籾は正常籾に比し劣る傾向がみられた。
- 日本作物学会の論文
- 1966-12-10