施肥と殺虫剤散布のスヰートコーンの収量および虫害に及ぼす影響
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概要
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薬剤散布及び施肥のスイートコーンの収量及び虫害に及ぼす影響について,前者は3水準,後者は4水準の乱塊細区法による圃場試験を行なった。その結果,茎の虫害は薬剤散布回数の多い程少なく,5%で有意であった。穀実の虫害は穀実の発生が後期になる関係上,3回散布が1回,2回散布に比べて効果があったが,有意でなかった。施肥では,窒素が多く加里の少ない区が茎の虫害が少なく,窒素が少なく加里の多い区が穀実の虫害が最も少なかった。収量については,薬剤散布回数の影響は明らかでなく,施肥は窒素の多い区が加里の多少に拘らず効果が大きかった。薬剤散循と施肥の間に5%で有意な交互作用がみられた。附記;暖地のスヰートコーン栽培は出荷期の早い程有利であるので,ビニール被覆栽培が行なわれ,地温の上昇による発芽,生育促進および雑草防止上極めて有利であるが,他方早生品種の導入も必要と思われるので,アメリカのニュージャージー大学より送付を受け,来年試作してみる予定である。本作物は地力の高い所が有利であるから,畑地よりも水稲前作としての栽培が成績が良く,残肥は水稲に有効に利用されると思われる。薬剤散布の必要性から出来るだけ集団栽培により能率を高める必要がある。
- 日本作物学会の論文
- 1965-12-05
著者
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