大分県平坦部における秋播性小麦品種「イワイノダイチ」の播種早限
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概要
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秋播性の高いイワイノダイチの5月未収穫を目的として,大分県平坦部で早播した場合の生育特性および寒害発生について調査を行った。イワイノダイチの茎立期が秋播性の低いチクゴイズと比べ,播種期に関わらず年次変動が小さかった。さらに,早播での茎立期はチクゴイズよりも遅く,成熟期は前進した。このため,幼穂凍死型寒害の発生は少なかったが,11月2半旬播では出穂期が4月1半旬となり,花粉不稔型寒害に遭う危険性が高かった。したがって,イワイノダイチで寒害を回避し,5月末に収穫できる播種早限は11月3半旬と考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 2003-05-15