長野県におけるソバ栽培の現状と問題点(水田農業確立化における特産作物栽培の現状と問題点)
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概要
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気象条件が厳しく各作物の作期制約が大きい長野県において地域輪作農法を推進するにあたっては, 大規模で省力的に栽培され, 且つ, 他品目との輪作を組みやすい作物の導入が必須である。そのような状況の中で, ソバは生育期間が短く, 土壌適応性も広いので輪作に組み入れやすく, 構造改善初年目の水田にも導入しやすい。更に, 少肥作物で, 且つ, 栽培に要する作業時間も短いため, 経費をかけずに大規模栽培が行え, 汎用水田の有効利用上極めて有利な特性を具備している。しかし, 一方では収量が不安定で, また, 秋ソバでは収穫が水稲等他作物の作業と競合して刈り遅れるなどいくつかの問題点も残されている。
- 日本作物学会の論文
- 1989-02-28