2 低湿重粘土水田の畑転換に伴う土壤物理性の推移(田畑輪換に関する技術的検討)
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概要
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低湿重粘土地における転換畑でのトウモロコシの収量は, 圃場の畑地化の進行過程と密接に関連しており, また, その畑地化にはかなりの年数が必要である。このような水田を畑転換して急速な畑地化を進めるには, ブロック排水を含めた一連の排水施工によって地下水位の低下をはかるとともに, 深根性草種の作付を組合わせて土層の乾燥と酸化を促進させた上で, 心土破砕などの物理的な改良をおこなうのが有利であると考えられる。なお, 低湿重粘土水田は畑に転換することによって乾田化が進み, 圃場の透水性や機械支持力が得られる。このことは水田に還元した際に水稲の生産や機械の導入に有利に働くことは言うまでもない。
- 日本作物学会の論文
- 1979-08-16