福井県鯖江市におけるコシヒカリ栽培技術の変化(作物根の活力維持と肥培管理技術)
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概要
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福井県鯖江市の水稲の反収は, 昭和30年代から40年代初めにかけて, 常に県内市町村の上位を占めてきた。しかし近年, 収量は伸び悩み県内順位の低下がみられている。一方, 米の過剰基調の中で良質米品種の増反が望まれ, 昭和48年以来良質米産地育成のためコシヒカリ作付拡大を図ってきた。しかし気象等の影響を受け易く収量が不安定で, それに伴い作付面積の変動も大きい。このため, 鯖江市コシヒカリの収量停滞の原因を把握し, 改善方向を見出すことを目的として, 昭和51年以来鯖江市で実施しているコシヒカリ共励会の収量及び栽培技術の変化についてとりまとめた。この結果が現場の稲作指導の一助となれば幸である。なおコシヒカリ共励会は鯖江市稲作改善研究会が主催し, 毎年120余名の参加を得て実施している。データのとりまとめは当所鯖江市担当普及員び鯖江市農協営農指導員が協力して行った。
- 日本作物学会の論文
- 1987-03-31