切断根系と溢泌液系を用いたトウモロコシとキュウリのカルシウム吸収・移行特性の比較
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概要
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葉身のカルシウム含有率に大きな違いのあるトウモロコシとキュウリのカルシウム吸収・移行特性をあきらかにする目的で、切断根系と溢泌液系の二つの面から実験を行い、得られた結果は次の通りである。 1)切断根による6時間のカルシウム吸収量は、トウモロコシよりもキュウリの方が4〜8倍多かった。 2)キュウリは比較的短時間または培地カルシウム濃度が低いところではカルシウム吸収量が飽和に達するのに対してトウモロコシはゆっくりと吸収が増加した。 3)溢秘液のカルシウム濃縮率からみると、トウモロコシはカルシウムに対する積極的排除能が強く、キュウリは積極的吸収率が強いと考えられた。
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 1989-02-05
著者
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