サトイモ塊茎の可溶性糖類およびヒドロキシプロリンの含量とその変動要因
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概要
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サトイモ塊茎の品質に対する栽培環境の影響を明らかにする目的の一環として,地域性,品種,施肥量,土壌型などの相違が塊茎のエタノール可溶性糖類に及ぼす影響を調べた.含量の多い成分はスクロースで,フルクトースとグルコースは塊茎肥大の時期によって異なるが,収穫期ではスクロースの1〜2割であった.また抽出液中には甘いアミノ酸の一つであるヒドロキシプロリンがかなり含まれていた.栽培条件の相違による糖類含量の変動は,品種による影響が最も大きく,次いで土壌型であり,地域性による影響は本調査では比較的小さかった.ヒドロキシプロリンの含量は孫イモ>子イモ>親イモで,孫イモで多く,品種の相違による変動幅がやはり大きい.土壌型の相違による影響では,強グライ土転換畑での含量がスクロースと同様に低く,乾田タイプの土壌で高くなった.
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 1992-06-05
著者
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