蕎麦の異型蕋花花粉の人工発芽における特異性
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概要
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1 夏ソバと秋ソバとを用い, それぞれの長柱花花粉および短柱花花粉について人工発芽実験を行い, 発芽性の差異について検した。2 ソバの花粉の発芽床には寒天4%蔗糖24〜25%, PHは6.5くらいが適しているようである。3 人工発芽の温度は室温20℃を中心としたものがよいようである。4 夏ソバと秋ソバの長柱花花粉も短柱花花粉も, 春播栽培での発芽率はほぼ同じであったが, 秋播栽培では前者より後者が低かった。5 春播と夏播および夏ソバと秋ソバいずれも長柱花と短柱花の花粉を混合置床したものは, 単一花粉置床のものより発芽率が高い傾向がみられた。6 春播においては夏ソバの花粉が秋ソバの花粉より高い発芽率を示し, 夏播においては前者とは逆に秋ソバの花粉が夏ソバの花粉より高かった。従って春播には夏そばが適し, 夏播には秋そばが適すということをここでも立証することができる。
- 日本作物学会の論文
- 1966-03-25
著者
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