北部九州地域における飼料用トウモロコシの日長と気温を用いた重回帰式による絹糸抽出期の予測
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概要
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播種後1ヵ月以内の日長と平均気温を変数とする重回帰式を作成し,北部九州におけるトウモロコシの絹糸抽出期の予測を行った.供試品種は早生のG4321A,中生のG4810A,晩生のP3160(以上輸入品種)および国内育成品種の交3号を用いた.その結果,輸入3品種では播種後20〜30日間の平均気温(T20,T30)と播種時および播種後10日目の日長(PO,P10)を変数として用いた重回帰式が最も精度良く予測でき,予測の精度を示す標準誤差は3品種とも2.7日以下となった.一方,国内育成の交3号は気温と日長を用いた重回帰式の標準誤差は最少でも3.7日と大きく,予測の精度は低かった.交3号はT20,P10に加えて,1月1日から播種期までの通算日数(D)の3変数を用いた重回帰式による予測を行った結果,標準誤差が2.9日となり,予測精度は向上した.重回帰分析法による予測は,用いる変数の違いはあるが,4品種ともに絹糸抽出日を簡便かつ精度良く予測できる方法であり,予測方法として用いることは実用面からも十分に可能であると判断された.
- 日本作物学会の論文
- 2002-06-05
著者
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